犬や猫と暮らしている家庭でホームセキュリティを検討すると、「ペットが動いたらセンサーが反応しない?」「留守番中も警備をセットできる?」「防犯カメラでペットと不審者を見分けられる?」といった疑問が出てきます。
ペットがいるからといって、ホームセキュリティを利用できないとは限りません。セコムもALSOKも、公式サイトで室内にペットがいる家庭への導入について案内しています。
ただし、ペットがいない住宅とまったく同じセンサー配置・警戒方法でよいとは限りません。会社や地域によっては、ペットの行動範囲を制限するよう案内される場合もあります。
確認したいのは、
- ペットが家のどこを自由に移動するか
- 外出中にどの窓・扉・部屋を警戒したいか
- どの種類のセンサーを使うか
- ペットの動きによる誤検知をどこまで減らせるか
- カメラやセンサーからの通知を誰が確認するか
- 異常が起きたあと誰が対応するか
- 防犯だけでなく火災監視なども必要か
- 住宅の構造と予算
といった点です。
この記事では「ペットがいる家庭にはこの会社が一番」と順位づけするのではなく、犬や猫と暮らす住宅で、セルフ防犯を中心に考えるのか、警備会社型ホームセキュリティまで検討するのかを判断するポイントを整理します。
※警備会社型・セルフ防犯型・中間・併用型の基本的な違いから確認したい方は、「ホームセキュリティの選び方|警備会社・セルフ防犯・併用型の違いを解説」を先にご覧ください。
ペットがいてもホームセキュリティは使える?

犬や猫が室内にいるからといって、
ペットがいる家では警備会社のホームセキュリティは使えない
と考える必要はありません。
重要なのは、ペットの生活範囲を前提にして警戒する場所やセンサーを決めることです。
セコム・ALSOKとも、ペットがいる家庭への導入を案内している
2026年8月25日時点の公式情報では、次のように案内されています。
セコムの「よくあるご質問」では、室内にペットを飼っていても導入できるかという質問に対し、ペットの種類や飼い方にもよるとしたうえで、基本的には問題なく導入できると回答しています。問い合わせの際に申し出るよう案内されています。
またセコムは、公式の防犯・防災用語集のなかで、空間センサーとも呼ばれる「インフラレッドセンサー」について、人体が発する熱線をとらえるセンサーであり、反応の感度や高さなどを調整できるため、ペットを飼っている家庭でもホームセキュリティを利用できると説明しています。
ALSOKの「個人向け商品のよくあるご質問」でも、室内でペットを飼っていても大丈夫だとしたうえで、利用者のライフスタイルに合わせて最適なセンサー配置やセキュリティプランを提案すると案内しています。
ペットがいるかどうかだけで決めず、留守番中の行動範囲と住宅の条件に合わせて、警戒する場所やセンサーを考えます。
ただし「今の暮らしのまま何も変えなくてよい」という意味ではない
「導入できる」ことと、「今の暮らしを何も変えずに使える」ことは同じではありません。
同じALSOKでも、契約者向けのよくあるご質問では、犬や猫などのペットが警備中にセンサーの警戒エリアへ入った場合、誤ってセンサーが反応してALSOKへ通報されることがあると案内されています。ペットを飼い始めるときは担当営業へ連絡するよう求められています。
また、ALSOKグループのALSOK北海道は、自社サイトのよくある質問で、空間センサーを設置した居室でペットを放し飼いにしたまま警備を開始すると警報が出るため、ケージなどでペットの行動範囲を制限してもらう必要があると案内しています。
このように、同じ「ペットがいても大丈夫」という案内でも、実際の運用は会社・地域・契約するシステムによって変わる可能性があります。
だからこそ、会社名を決める前に自宅の状況を整理し、見積もり時に具体的に相談することが重要になります。
最初に確認するのはペットの種類より「どこまで動くか」
犬か猫か、体が大きいか小さいかも判断材料になります。
ただ、それだけでセンサーの配置を決めることはできません。
たとえば、
- リビングだけで過ごす
- 1階全体を自由に移動する
- 階段を使って1階と2階を行き来する
- ソファや棚、キャットタワーなど高い場所にも上る
- 留守番中だけケージやペットルームで過ごす
では、外出中の動き方が大きく異なります。
特に猫は床だけを移動するとは限りません。家具やキャットタワーなどを使って高い位置まで移動することがあります。一方で、犬でもソファや家具へ上る個体はいます。
そのため、「小型のペットだから大丈夫」と体格だけで判断するより、外出中に実際にどこを通る可能性があるかまで確認する方が現実的です。
見積もり時にペットの飼育状況を伝える
警備会社型ホームセキュリティを検討するなら、見積もり時にペットがいることを伝えておきましょう。
少なくとも、
- 犬・猫などの種類
- 頭数
- おおよその大きさ
- 留守番中の居場所
- 自由に移動できる部屋
- 高い家具などへ上る可能性
- 夜間も自由に移動するか
を整理しておくと、相談しやすくなります。
なお、警備会社と契約している機器の位置や向きを、利用者が自己判断で動かすのは避けましょう。本来警戒したい範囲まで外してしまう可能性があります。
ALSOKの契約者向けよくあるご質問でも、ペットに関する相談は担当営業へ連絡するよう案内されています。誤報が続く場合も、まずは契約先の窓口へ相談してください。
ペットがいるとセンサーが誤検知することがあるのはなぜ?
「ペットがいるとセンサーが誤作動する」という説明を聞くことがありますが、すべてのセンサーが同じものを検知しているわけではありません。
まずは、何を検知するためのセンサーなのかを分けて考えましょう。
空間センサーは人や動物の動き・熱の変化が影響する
室内の動きを検知するセンサーは、会社や製品によって呼び方が異なります。セコムは「インフラレッドセンサー」と呼び、空間センサーとも説明しています。ALSOKの解説では、同じような役割のものを「人感センサー」として説明しています。名称は違っても、室内の動きをとらえるという役割は共通しています。
ALSOKの公式解説では、人感センサーは監視エリア内で人や動物の動きを検知するセンサーで、物体が放つ赤外線を感知する仕組みだと説明されています。そのうえで、検知範囲や角度に死角が生じたり、小動物の動きや空調の気流に反応して誤作動を起こしたりする場合があるとし、設置環境を確認して適切な感度調整を行うことが重要だとしています。
セコムも、インフラレッドセンサーは人体が発する熱線をとらえると説明しています。
そのため、
人間だけに反応して、犬や猫には絶対に反応しない
と、製品や設置条件を確認せずに考えるのは避けた方がよいでしょう。
なお、ここで挙げたのはいずれも各社の公式説明です。センサーの仕様は製品ごとに異なるため、ある会社の説明をすべての人感センサーに当てはめないようにしましょう。
犬・猫でも動き方によってセンサーへの影響は変わる
同じ犬や猫でも、生活の仕方によってセンサーとの位置関係が変わります。
床を中心に歩くペットと、家具や棚へ頻繁に飛び乗るペットでは、センサーの近くを通る可能性が違います。
また、
- センサーの設置位置
- 向き
- 検知する高さ
- ペットが通る場所
- 家具の配置
- エアコンなど周囲の環境
によっても状況は変わります。
したがって、「犬なら大丈夫」「猫だから空間センサーは使えない」と動物の種類だけで決める必要はありません。
自宅での実際の動線をもとに考えることが重要です。
「ペット対応なら誤検知しない」とは考えない
- 犬・猫などの種類だけで影響を決めない
- センサーの仕様・位置・検知範囲・周辺環境を確認する
- 導入後も実際の生活環境で通知や反応を確認する
留守番中は「ペットの行動範囲」と「警戒したい場所」を分けて考える
ペットが留守番する家では、家全体を同じ方法で警戒しようとすると、ペットの生活とセンサーの警戒範囲が重なることがあります。
留守番中にペットが動く場所と、住宅として警戒したい窓・扉・部屋を分けて整理します。
ペットが自由に動く部屋を確認する
まず紙や間取り図を見ながら、
- リビング
- 廊下
- 階段
- 寝室
- ペットルーム
- キッチン周辺
- 玄関付近
など、ペットが留守番中に入れる場所を確認します。
さらに猫の場合は、床だけでなく家具やキャットタワーなど高い位置の動きも考えておきます。
「普段はここへ行かない」という場所でも、留守中に絶対に入らないとは限りません。
扉を閉めるなど物理的に移動範囲を限定しているのか、自由に行き来できるのかを分けておきましょう。
外出中に警戒したい窓・扉・部屋を決める
次に確認するのは、何から住宅を守りたいかです。
たとえば、
- 玄関
- 勝手口
- 1階の窓
- ベランダ側の窓
- 人が近づきやすい部屋
- ペットが入らない部屋
ここで重要なのは、
室内すべてを人感センサーで監視することだけがホームセキュリティではない
という点です。
窓や扉の状態を検知する方法もあります。
空間センサーだけでなく窓・扉のセンサーも組み合わせて考える
セコムの公式用語集によると、マグネットセンサーは窓やドアの開閉状態から侵入者を検知するセンサーです。一方、インフラレッドセンサーは人の動きや熱線を捉える空間センサーです。ALSOKの解説でも、窓やドアの開閉で作動するセンサーは開閉センサー(マグネットセンサー)として、人感センサーとは別に説明されています。
つまり、この2つでは検知している対象が違います。
そのため、ペットが自由に過ごす部屋では、
- 窓や扉をどう警戒するか
- 空間センサーをどこに配置するか
- ペットが入らない場所だけを空間警戒するか
などを組み合わせて考える余地があります。
ただし、
ペットがいるなら窓・扉センサーだけで十分
とは限りません。
自宅の侵入経路、ペットの移動範囲、住宅構造によって必要な組み合わせが変わります。
警備会社を利用する場合は、最初から自分でセンサー構成を決め切るのではなく、「この部屋は猫が自由に動く」「この窓は特に警戒したい」といった条件を伝えて相談しましょう。
戸建て・マンションなど住宅構造によって警戒範囲は変わる
戸建てでは玄関以外に窓や勝手口など確認したい開口部が多くなることがあります。
マンションでは住戸の位置や窓、バルコニー、共用部分との関係など、別の条件を確認する必要があります。
ここはペットの問題だけではないため、詳しくは、
で整理しています。
この記事では、住宅構造とペットの行動範囲を重ねて、どこを警戒するか決めるところまでを確認しておきましょう。
防犯カメラをペットの見守りと防犯に使うときの注意点
ペットを留守番させる家庭では、防犯カメラを「防犯」と「ペットの見守り」の両方に使いたいと考えることもあります。
この組み合わせは便利ですが、カメラに何を任せるのかを整理しておく必要があります。
カメラなら留守番中のペットと自宅の様子を確認できる
家庭用のネットワークカメラには、外出先からスマートフォンで映像を確認できる製品があります。
そのため、
- ペットが普段どおり過ごしているか
- 室内で何か異変が起きていないか
- 人物などを検知した通知が来たとき、何が映っているか
を確認する手段になります。
防犯専用とペット見守り専用で必ずカメラを分けなければならないわけではありません。
ただし、どこを映すかによって「ペットを見守りたい場所」と「侵入者を確認したい場所」が一致しないこともあります。
購入前に、何を見るためのカメラなのかを決めておきましょう。
人物検知・ペット検知があっても完全に判別できるとは限らない
家庭用防犯カメラには、製品によって人物、ペットなどを識別して通知する機能があります。
ただし、「AI検知」「人物検知」「ペット検知」という名称が付いているだけで、あらゆる状況で正しく判別できるとは限りません。
撮影する場所、明るさ、被写体との距離、画角などによって検知条件は変わります。
そのため、
AIカメラならペットと侵入者を完全に見分けてくれる
ことを前提に防犯設計をするのは避けましょう。
防犯カメラの検知機能、録画方法、保存先、夜間撮影などについては「家庭用防犯カメラの選び方|設置場所・録画方法・月額・プライバシーの確認ポイント」で詳しく整理しています。
通知が多すぎる場合は検知範囲や通知条件も確認する
ペットが頻繁にカメラの前を通る住宅では、設定によっては通知が多くなる場合があります。
通知が多すぎると、
またペットだろう
と考えて確認しなくなり、本当に確認したい通知まで埋もれてしまう可能性があります。
製品によっては検知する対象やエリア、通知条件などを設定できるものがあります。
自宅で使用する製品にどこまで設定機能があるのかを確認し、確認を続けられる通知量に調整できるかも見ておきましょう。
カメラの通知と警備会社の異常対応は別物
ここは特に混同しないようにしたいポイントです。
自分で設置した防犯カメラからスマートフォンへ通知が届く方式では、基本的にその後の映像確認や判断を利用者が行います。
一方、警備会社型ホームセキュリティでは、契約しているセンサーなどから異常信号が警備会社へ送られ、契約内容に応じて警備員が現地へ向かう仕組みがあります。セコム公式では、センサーが異常を感知するとコントロールセンターへ信号が送られ、緊急対処員が駆けつけると案内されています。
ペットや室内をカメラで確認できることと、異常後に警備会社側で対応が進むことは別の機能です。
ペットがいる家ではセルフ防犯と警備会社型のどちらを選ぶ?
ペットがいることだけで、セルフ防犯か警備会社型かが決まるわけではありません。
最終的な分岐点は、これまでの記事と同じく、
異常が起きたあと誰が確認し、誰が対応するか
です。
【セルフ防犯を検討しやすい】
- 通知を比較的確認しやすい
- 通知後の確認・判断を自分で担える
【警備会社型も比較したい】
- 通知を確認できない時間が長い
- 異常後の現地対応まで自分だけで抱えたくない
通知を自分で確認・判断できるならセルフ防犯を検討しやすい
防犯カメラや開閉センサーなどを自分で設置し、スマートフォンに届いた通知を確認できる場合は、セルフ防犯を中心に考えやすくなります。
たとえば、
- 仕事中もある程度スマートフォンを確認できる
- 通知が来たらカメラ映像を確認できる
- 不審な状況だった場合に警察などへ連絡する判断ができる
- 毎月の固定費をできるだけ抑えたい
といった場合です。
セルフ防犯なら、ペットがいる部屋にはカメラ、窓には開閉センサーというように必要な場所から機器を追加できます。
ただし、通知を受けたからといって、異常が疑われる自宅へ自分で確認しに戻ることを前提にする必要はありません。
セコムの公式FAQでも、帰宅時に異常を知らせるフラッシュライトが点滅していた場合は、不用意に家の中へ入らず、離れた場所で到着を待つよう案内されています。セルフ防犯を中心にする場合も、通知を確認したあと自分が室内へ入らずに済む選択肢を先に決めておきましょう。
通知を確認できない時間が長いなら異常後の対応方法も考える
仕事中、運転中、就寝中など、スマートフォンを確認できない時間が長い場合は、
通知が来れば十分か
を考えてみましょう。
ペットだけで家にいる時間に異常通知が届いても、自分が数時間確認できなければ対応は止まります。
この部分まで外部へ任せたい場合は、警備会社型ホームセキュリティを比較する理由になります。
警備会社ごとの料金や契約条件については、「セコムのホームセキュリティの料金・特徴|向いている人と見積もり前の確認ポイント」「ALSOKのホームセキュリティの料金・特徴|オンラインとセルフの違いも解説」「セコムとALSOKを比較|料金・駆けつけ・契約条件の違いと見積もりの比べ方」で整理しているため、ここでは再掲しません。
必要なときだけ駆けつけを依頼する方法もある
「すべての異常対応を警備会社へ任せるほどではないが、自分が動けないときの手段は欲しい」という場合は、中間・併用型も候補になります。
たとえばHOME ALSOK Connectには、異常時にALSOKが対応するオンラインセキュリティと、自分で通知を確認し必要な場合に駆けつけを依頼できるセルフセキュリティがあります。
また、カメラを使うサービスの中にも、利用者が映像を確認したうえで駆けつけを依頼できる仕組みがあります。ALSOKの「HOME ALSOK アルボeye」は、自宅に設置したカメラの映像を利用者自身が確認し、必要に応じてALSOKへ駆けつけを依頼するセルフセキュリティとして案内されています。公式サイトでは、カメラの画像はALSOK側では閲覧できないこと、駆けつけを依頼した場合は別途出動料金が必要になることも示されています。
つまりこの方式でも、最初に映像を確認して判断するのは利用者自身です。センサーの異常信号を警備会社が受信して自動的に対応する方式とは仕組みが違います。
サービス内容や料金は変更される可能性があるため、実際に利用するときは最新の公式情報を確認してください。
警備会社型ではペットを前提にしたセンサー配置を相談する
警備会社型を検討するときは、
ペットがいます
だけで相談を終わらせず、
猫が1階と2階を自由に移動する
犬は留守番中リビングだけで過ごす
キャットタワーがこの位置にある
この窓と勝手口は必ず警戒したい
というように具体的に伝えた方が、自宅に合ったプランを検討しやすくなります。
あわせて、留守番中にペットの行動範囲を制限できるのか、制限せずに警備をセットしたいのかも伝えておきましょう。会社やシステムによって提案できる内容が変わる部分です。
会社名より先に、
自宅で何を警戒したいか
を整理しておきましょう。
「犬がいれば防犯になる」と考えてよい?
犬を飼っていると、「犬が吠えるからホームセキュリティまでは必要ないのでは」と考えることもあります。
しかし、犬そのものを防犯設備の代わりとして考えるのは避けた方がよいでしょう。
犬がいることと住宅の防犯設備は分けて考える
犬が見知らぬ人に反応して吠える家庭もあれば、あまり吠えない犬もいます。
性格、年齢、体調、生活環境などによって反応は異なります。
そのため、
犬がいれば侵入者を必ず追い払える
とは言えません。
犬に防犯上の役割を期待して、玄関や窓の施錠、防犯機器などを省くのではなく、住宅の防犯は住宅の設備として考える方が確実です。
犬だけを施錠・センサー・ホームセキュリティの代わりにはしない
犬が不審な音に反応したとしても、飼い主が外出していれば、それをスマートフォンへ通知したり警備会社へ異常信号として送ったりできるわけではありません。
反対に、防犯設備があれば犬を守れると断定することもできません。
考え方としては、
犬がいるから防犯設備はいらない
ではなく、
ペットも家族もいる住宅として、玄関・窓・検知・異常後の対応を整える
と整理しましょう。
防犯以外に火災監視なども必要か確認する
ペットだけで留守番する時間がある家庭では、侵入対策だけでなく火災などへの備えも確認しておきたいところです。
これは「ペットがいるから特別に火災が起きやすい」という意味ではありません。
飼い主が不在のときに異常が起きた場合、ペット自身が通報できないという点を考えるためです。
- 火災監視が基本サービスかオプションか確認する
- 異常時にどこまで対応する契約なのか確認する
- ペットの救助・避難まで含まれると思い込まない
ペットだけで留守番する時間は火災への備えも確認する
警備会社型ホームセキュリティには、防犯以外に火災監視を含むサービスがあります。
セコムでは、防犯・火災監視・非常通報を「3つの基本サービス」として案内しています。公式の用語解説によると、ホームセキュリティに接続した火災センサーが火災を検知すると、警報音と音声で家族へ知らせるとともに、コントロールセンターへ異常信号を送り、必要に応じて消防へ通報するとされています。
一方、ALSOKの個人向けよくあるご質問では、基本サービスは「侵入」と「非常」とされ、「火災」はオプションサービスとして案内されています。
同じ「ホームセキュリティ」でも、火災監視が基本サービスに含まれるかは会社やプランによって異なります。見積もりを比べるときは、火災監視を含めるかどうかの条件をそろえて確認しましょう。
そのうえで、
- 自宅の住宅用火災警報器
- 警備会社への火災異常信号
- スマートフォンへの通知
- 外出中に異常が起きた場合の対応
を分けて確認しておくと整理しやすくなります。
警備会社の駆けつけに何が含まれるかを思い込みで判断しない
火災などが発生した際に警備会社が駆けつけるサービスがあっても、
警備員が必ず室内へ入り、ペットを探して避難させてくれる
といったところまで、契約内容を確認せずに期待するのは避けましょう。
火災監視や駆けつけがあることと、ペットの救助・避難まで保証されることは同じではありません。異常時にどこまで対応するのかは、会社・契約・現場の状況によって変わります。
ペットの救出・避難まで含めて何をしてもらえるのか気になる場合は、契約前に警備会社へ具体的に確認してください。
また、ホームセキュリティとは別に、留守番中の温度管理、火気や電気製品の管理、ペットが危険なものへ触れにくい環境づくりなども続けることが大切です。
まとめ|ペットがいる家は「動く場所」と「守る場所」を分けて考える
ペットがいるからといって、ホームセキュリティを利用できないとは限りません。
重要なのは、
ペットがどこを動くのか
と、
住宅のどこを警戒したいのか
を分けて考えることです。
最後に、判断の流れを整理します。
| 確認すること | 主な判断 |
|---|---|
| ペットの移動範囲 | どの部屋・高さまで移動するか |
| 警戒したい場所 | 玄関、窓、勝手口、室内など |
| センサー | 空間・開閉など何を検知する方式か |
| カメラ | 見守りと防犯のどちらに使うか |
| 通知 | 誰のスマホへ届き、すぐ確認できるか |
| 異常後の対応 | 自分で判断するか、警備会社へ任せるか |
| 防犯以外 | 火災監視なども必要か |
| 費用 | 機器購入中心か、月額サービスまで使うか |
セルフ防犯を中心に考えやすいケース
たとえば、
- 自分で通知を確認できる
- ペットと侵入者の状況をカメラで確認したい
- 必要な場所から機器を追加したい
- 毎月の固定費を抑えたい
- 異常時の連絡や判断を自分で行える
場合は、セルフ防犯を中心に検討しやすくなります。
ただし、どの機器を選ぶ場合も、ペットによる通知や誤検知が起きないと決めつけず、実際の環境で確認しましょう。
警備会社型まで検討しやすいケース
一方、
- 仕事などで通知を確認できない時間が長い
- ペットだけで留守番する時間が長い
- 異常発生後の現地対応まで自分だけで抱えたくない
- 侵入監視と火災監視などをまとめて考えたい
- 自宅の構造やペットの動線に合わせてセンサー配置を相談したい
場合は、警備会社型まで具体的に比較する理由があります。
見積もり前に整理しておきたい項目
警備会社へ相談する場合は、見積もり前に次の内容をまとめておくと比較しやすくなります。
- ペットの種類・頭数
- 留守番中の移動範囲
- 高い場所へ上るか
- 外出中に閉めておける部屋
- 留守番中に行動範囲を制限できるか
- 警戒したい窓・扉
- カメラを設置したい場所
- スマートフォン通知を確認できる時間
- 異常後の現地対応まで任せたいか
- 火災監視など防犯以外に必要な機能
- 毎月かけられる予算
「ペット対応の会社はどこか」だけを比較するのではなく、
自宅のペットの生活を崩さず、警戒したい場所をどのように守れるか
という条件で見積もりを比べると、自宅に合うホームセキュリティを判断しやすくなります。
情報確認日:2026年8月25日
※本文で紹介したセコム・ALSOKの案内は、2026年8月25日時点で各社の公式サイトに掲載されている内容です。
※料金、サービス内容、契約条件、機器の仕様などは変更される場合があります。契約前に必ず各社公式サイトおよび見積書・契約条件で最新情報をご確認ください。
※ペットがいる住宅で実際にどのようなセンサー配置が可能かは、住宅の構造、ペットの種類・頭数・行動範囲、契約する会社やシステムによって異なります。本記事は一般的な確認の手順を整理したものであり、個別の導入可否や対応内容を保証するものではありません。

